わたしには
ソウルフードならぬ
ソウル曲が3つあります。
ひとつが
ショパンのエチュードOp.25-6
もうひとつは
ショパンのバラード4番
最後が
シューマンのhumoreske
です。
読んでもまったく面白くないかもしれないですが、
これらがソウル曲になった理由や、
これらをわたしがどう考えながら弾いてるかを
つらつら書いてみようと思います。
まず1つ目。
ショパンのエチュード。
わたしの兄が、
ピアニスト横山幸雄さんのまさかの同級生でして、
わたしは子どものころ、
今日はお兄ちゃんの同級生が学校で
幻想即興曲を弾いてくれたわよ〜。
すごくすごく素晴らしくてね!
あら?くみちゃんは弾けないの??
あら残念。
と、母に言われては
弾けないわけないじゃん!!
と答えて、でもホントは弾けないから必死で練習する。
という日々を過ごしていました。
見たことはないけどライバルだと思っていた方が
ショパンコンクールで当時確か最年少で入賞した時はホントに驚いて、
ライバルだなんて思っててごめんなさい。と、心から思った覚えがあります。
その横山さんのCDを初めて手にしたのがこれ。
ショパンのエチュード全曲集。
しかもサイン入り。
↓
ちょうど中学を卒業して
合格祝いにちょっと良いオーディオのセットを買ってもらったのと同時くらいに手に入れたので
聴きこまない訳がないですよね。
高校時代はそのCDを聴かない日がなくて、しかも1日何回もリピして聴いてたほどでした。
その中で最も素晴らしくて、わたしの心を鷲掴みしたのが
Op.25-6
三度のエチュード。
右手で三度の重音トリルを延々弾き続ける、多くの音大生が(たぶん)忌み嫌うやつですが
先生にいくらやめるように言われても、頑として譲らずに試験曲に組み込むくらい、そして、出会ってから何十年も経った今でも、いつでもどこでも頭の中でOp.25-6を再生できるくらい大好きなのです。
ただ、ひとつだけ残念なことがあって、
難しすぎて流して弾けないのですよwww
すごくすごく集中しないと弾けない(*´-`)
残念なわたくしのソウル曲1つ目でした。
はい!!
2つ目。
こちらもまたショパン。
今度はバラードです。
バラード4番は、ショパンの
最高傑作だとわたしは思います。
そして、この曲には1人の人生の半分が詰まっているとも思っていつも弾いています。
※あくまでわたしのイメージですよ。
作曲の背景とか、楽曲の分析とはまったく別のお話です。
後ろを振り返らず
しっかり前を向いて旅立つ姿。
なにか、決意を感じさせるような冒頭。
すぐに少し憂いを持った主題がでてきて、その主題はゆっくりゆっくり、すこしずつ形を変えて、次第にキラキラ輝きだします。
なにか理由があって旅に出た人間が、
紆余曲折しながらも、ひとつずつ困難を乗り越えて、その先で素晴らしい幸せを手に入れた。
一言でいうとそんな感じの曲。
152小節から、最初の主題がショパンのいつもの、右と左で連符の数が違う割り切れない音形の連続となってでてくるのですが、ここから先がその幸せの部分。
本当に幸せが爆発するのはこの後なのだとは知っているけれど、
151小節も待って最後にあらわれるこの主題の形があまりに美しすぎて、
もうすでに輝いてますよ。あなた。
と、わたしは弾くたびに思うのです。
↓
ここ。
でもね、この曲はそのまま終わらないのです。
この人、エンディング前にもう一度決意します。今度は立ち止まって。
スッと立ち止まって深呼吸して考える。
そして、また足を踏み出すのですが、
その踏み出した先は戦場ではないかと思うのです。
それほど激しくて、狂おしい最後が待ち構えてるの。
激しさの中に、ぎゅーーっと胸を締めつけるような切ない音形がちりばめられていて、想いが溢れて止まらないかのようなのです。愛しい人を残して戦場にでたのかもしれない。
(※もう1度いうけどあくまでわたしのイメージです。)
ちなみに
わたしもここでもう一度決意します。
スッと立ち止まって深呼吸して決意しないと最後まで弾ききれないですからねwww
↓最後の決意をするところ。
まっすぐで勇敢で、思慮深い
おそらく男性?の人生が詰まった曲。
(しつこくいいますが、あくまでわたしのイメージですw)
初めて弾いたのはたぶん20代のとき。
20年経ってもまだまだ、この人生語るには足りないなぁ。と思いながら弾くソウル曲でした。
ところで、しつこく言うけど
この曲の正しい解釈を知りたい方は専門書を読んでくださいね♬
さて!3つ目!!
と言いたいところですが、
humoreskeも深すぎて
書くことが多すぎるので、
また今度にしようと思います。。。
だって、弾くだけで20分かかる大曲なのですもの。
ということで、また今度!
最後までお読みいただきありがとうございました😊
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